私たち日本人はカーテンと言えば白!という、半ば常識概念みたいなものを無意識的に持っていると思います。
2004年にNHKのまちかど情報室を観ていたら、観光バスに採用されている暑さ除けのステンレス加工がされた特殊なカーテンが紹介されてました。
それが後ほど私が扱うことになった、masa加工の遮熱レースだったのです。
正直仕入れ先から提案された時は、こんな色のカーテンを誰が使うのかしら?と内心バカにしておりました。
ただでさえ女性たちは部屋が暗くなるのを気にしているのに、グレーのカーテンなんて絶対に売れないでしょ。
ところが半信半疑でネット通販を始めると予想以上の反響で、遮熱効果が高い!と驚くほど高評価をいただきクチコミがクチコミを読んで今もなお売れ続けています。
もちろんグレーのカーテンが決め手ではなく、むしろ一部の方からは素材感が安っぽいとの指摘も受けていました。
そして待望のおしゃれなデザイン遮熱レースTESOROが発売されてからはデザイン事務所のおしゃれなオフィスに採用されたりと、遮熱機能に加えて高いインテリア性に注目が集まっています。
特に裏面のグレー色が高級感を生むため、あえて裏面を表にしてカーテンに仕立てて納品させていただくこともありました。
どうしてグレーのカーテンが高級感を生むのかと言いますと、大きな面積である窓や壁をグレーで無彩色にすると、有彩色のインテリア用品が映えるという点にあります。
タワーマンションなど高層マンションではインテリア性の高い住空間を求められますので、ホームセンターで売られている一般的な白い遮熱レースでは家具類と調和がとれないのです。
上の写真ではブラインドが採用されていますが、全体的に見て直線や角が多いため硬くて緊張感を生む空間というイメージです。
手前のペンダントライト、ダイニングチェア、奥のファブリックソファに丸みを持たせているものの、窓面積が大きいためブラインドの直線的でクールな印象が勝っています。
「風水」の陰と陽のバランスの観点で述べているわけですが、高級感を醸し出すグレーのデザインレースTESOROは、織物が持つ暖かい素材感と柔らかいウェーブによって、バランスの良い空間を生み出すには最高のアイテムになります。